2023年1月4日 (仮訳)形態形質および分子系統解析により証拠付けられた新種、Szczepkamyces quercicola Zhou, M., Dai, Y-C. & Yuan, Y. 2022. Szczepkamyces quercicola sp. nov. (Polyporales, Basidiomycota) evidenced by morphological characters and molecular phylogeny. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.571.2.7 [Accessed January 4, 2023] 【R3-10212】2023/1/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省においてコナラ属樹木に発生した白色腐朽菌の一種を検討し、Szczepkamyces quercicolaとして新種記載した。 本種は子実体が一年生で背着生、帯黄色で孔口が大型、担子胞子が円筒形、2菌糸型でクランプを有し、骨格菌糸が非デキストリノイド、樹枝状糸状体を有するがハイファルペグを欠くことなどで特徴づけられた。 本種は系統的にはもう一つのSzczepkamyces属菌に近縁であったが、形態的にはMegasporoporia属菌に類似していた。 中国雲南省デチェン・チベット族自治州梅里雪山明永 (新種) Szczepkamyces quercicola Y.C. Dai, Yuan Yuan & Meng Zhou 語源…コナラ属に生息する 【よく似た種との区別】 Megasporoporia tropica 中国に分布する 子実体が背着生 孔口のサイズがほぼ同一 担子胞子のサイズがほぼ同一 本種と異なり樹枝状糸状体を有するのではなく欠く 本種と異なり骨格菌糸が非デキストリノイドではなく強いデキストリノイドである Megasporia anoectopora 孔口のサイズがほぼ同一 担子胞子の長さが類似している 骨格菌糸が非デキストリノイドである 本種と異なり中国ではなく熱帯アメリカなどに分布する 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり樹枝状糸状体を有するのではなく欠く 本種と異なり結晶を有するのではなく欠く Mariorajchenbergia hubeiensis 中国に分布する 孔口のサイズが類似している 骨格菌糸が非デキストリノイド ハイファルペグを欠く 樹枝状糸状体を子実層において欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Szczepkamyces campestris 中国に分布する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり”pseudocarp”を有する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり樹枝状糸状体を有するのではなく欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される